働いたり、お金を得たりすること
好きな仕事、私の場合はエンジニアとしての仕事、で収入を得ることができるのはとてもありがたいことです。しかし、新卒から現在までのおよそ十数年のなかで、働くことやその対価としてお金を得ることに対して感じる意味はその時々によって異なるものでした。
社会に出たばかりの頃、働くということはただの義務でした。幸いにして、その会社の中で職種にバリエーションがあり、新人研修期間で一番興味が湧いたソフトウェア開発の部署に配属されました。以降、スキルアップへのモチベーションをある程度高く保つことができました。働かなければならない、そうなのであればその会社という集団の中で力を発揮したい、という思考だったように思います。収入については、途中までは実家から職場に通っていたため、得られたお金も無計画に使っていました。
2019年末から2020年にかけての世界的なパンデミックは、それまでの考えを大きく変えるきっかけでした。勤めている会社がいつまでも存続する保証はなく、収入源がひとつだけだとリスクになると知りました。そのタイミングで私の希望しない人事異動もあり、自分の人生をコントロールできていないという焦りがありました。その頃から投資を始めたり、自分ひとりでアプリやWebサービスを作る力をつけようとし始めたりして、何か1つへの依存度を下げる活動を始めました。より一般的なWebサービスの開発ができる会社に転職したのもその一環です。
それからしばらく、働くことも、お金を得ること(そしてその多くを投資に回すこと)も、それらは私自身の独立性を高めるためのものになっていました。
ちなみに、副業をしようという考えにはなりませんでした。本業を終えて、さらにそれ以外の可処分時間を使って働こうとは思うことができませんでした。要領のいい人はうまくやれるんだと思いますが、私にはハードルが高そうです。長期投資で少しずつ配当を増やしていくことを考えるくらいがちょうどよく、今後もよっぽどやりたいことが見つからない限りはそうであり続けそうな気がしています。
その後、結婚を経て、働くことと収入を得ることは自分だけのためではなくなりました。自分自身の独立性を高めることも家族の生活を安定させるという目的が強くなりました。家を買うことなんて独身時代では全く考えられないことでした。そして近いうちにもう1つのライフイベントが待ち構えています。今後も私にとって働くことや収入を得ることの意味はアップデートされ続けるでしょう。